JR東海が20日、リニア中央新幹線の山梨リニア実験線(上野原市-笛吹市間の42.8キロ)に、新型の中間車両「M10(エムジュウ)」を導入し、今夏から走行試験を開始予定だと発表。
「L0(エルゼロ)」系改良型の試験車で、車体表面や台車周りの形状を改良し空気抵抗を約1パーセント削減するなど「環境負荷低減」を図った。また、冷却に液体ヘリウムを使わない「高温超電導磁石専用の車両設計」とし、車両機器構成を最適化することで低コスト化を図った。車両デザインも、無塗装のシルバーのボディに高速に流れる光をイメージしたゴールドのラインを配した未来感のあるデザインに。車内インテリアも白色の客室空間に落ち着いた色の座席を配置した。
走行試験は、既存のL0系改良型試験車、L0系車両と組み合わせて実施予定。